野佐根康太のヤマハワークス入りで思うのは

野佐根康太がヤマハワークス入りした。

 

野佐根といえば、ノリックの弟子なんて云われていて、チームノリックに所属していた。私の最も好きなライダーであるノリックが関わっているライダーなので、前々から注目していた。

 

2013年に、J-GP2クラスのチャンピオンとなり、2014年にMoto2クラスから世界デビューが決まったけれど、父親が亡くなった関係で参戦を断念。

しかし、JSBに参戦。そして、その走りが認められ、2017年にヤマハワークス入りが決定した。絶対王者中須賀も歳を取るから、中須賀がバリバリなときに若手を育てたいというヤマハの思惑もあるのだろうという憶測。そして、MotoGPのテストライダーもやるとのことで、さっそくこの前のMotoGPのテストを中須賀と共に走っていた。

そして、世界耐久選手権にレギュラー参戦することも決定。意外なところで世界デビューすることになった。できれば、Moto2から世界デビューして欲しかったけれど、せめてWSBに参戦して欲しい。野佐根の走りは観たことないから、世界で通用するか分からないけど。つーか、走りを観ても私には分からないと思うけど。

 

今は、全日本でチャンピオンになっても、世界へ行くことは難しい。ナウなヤングのライダーが夢を見るのが難しい時代。せめてメーカーは、世界選手権に参戦させるためにナウなヤングライダーとワークス契約してほしいものだ。一人の日本人を世界選手権で走らせるのに、幾らくらいお金がかかるのか知らないけれど、それが将来的にメーカーのためになるのだと思う。

メーカーは、MotoGPクラスで日本人チャンピオンが出ていない現状をどう考えているのだろう。どうでもいいのかな!?つーか、そんな余裕が無い時代なのかな!?

 

武田雄一のブレイクとスランプ

武田雄一というライダー。1996年にWSBのSUGOにて、スポット参戦でいきなり優勝してしまった。

日本人初の快挙。しかし、それまで、武田雄一というライダーは知らなかった。でも、後に知ることになるが、加藤大治郎ノリックなどと同世代で幼馴染のライダー。

そんな武田雄一は、1997年に青木琢磨がWGPに行った後の全日本ロードレースでのホンダのエースとなった。

その時のライバルは、やはり1996年に8耐コーリン・エドワーズと共に、史上最年少コンビとして優勝し、その後も全日本でいきなり速くなった(印象の)芳賀紀行

武田雄一と芳賀紀行は、1996年にいきなりブレイクした気がする。けど、私はその頃からロードレースを観始めたので、そんな気がするだけで、昔から観ていた人にとっては当たり前の結果だったのかも!?

 

1997年に武田雄一と芳賀紀行は、優勝を争うようなレースを展開していた。しかし、富士スピードウェイでのレースをきっかけに、武田雄一はスランプに陥る。

富士スピードウェイのコースの(当時の)特徴といえば、最終コーナーからゴールラインまでが長い。だから、最終ラップの最終コーナーの立ち上がりで2番手についているほうが、スリップに入り、ゴール直前にスリップから抜け出し、トップの選手を抜き、優勝できるというわけ。2番手につけていれば勝てるというサーキット。

 

そんなサーキットで、芳賀紀行は常にトップで走る。武田雄一は2番手をキープしようとしているんじゃなくて、芳賀の前に出られないのだ。トップで走っていたら優勝はできない。でも、芳賀は常にトップで走ることに拘った。武田もトップに出たいと全力で走る。でも、芳賀の前には出られない。

そのまま、そのレースは2番手で最終コーナーを立ち上がった武田がゴールライン前で芳賀を抜き去り優勝するのだが。。。

レース後のインタビューでさっぱりした表情の芳賀に対し、悔し涙を流しながらインタビューに答える優勝した武田。どっちが優勝したのか分からない表情が印象的なレースだった。

その後、武田雄一はスランプに陥ったように勝てなくなった。

 

ヤマハの2017年版YZR-M1はウイング内蔵

ヤマハは2017年のはじめのテストで、ウイングが内蔵されたカウルを持ち込んできた。

 

昨年の2016年までは、外付けのウイングが大流行。その要因としては、共通ECUによって細かいセッティングが出来なくなったため、ウイングを付けてダウンフォースを作り出し、ウイリーを防止する役割を持たせたのだ(たぶん)。(それまでは、コンピューターの細かいセッティングによってウイリーを最小限に抑えることができた。)

 

しかし、外付けのウイングに問題点が指摘されるようになった。転倒したときとか、ライダーに当たったら危険というのだ。確かに時速300㎞で走っているマシンのウイングが当たったらと思うとゾッとする。そこで、ウイング禁止にしようとなって、今年の2017年からは禁止となった(本当に危険だと思うなら、即刻禁止にするべきだと思うんだが)。

 

そこでヤマハが考えたのが、カウルに内蔵しちゃおうっていう発想。これなら、危険じゃないよねっていうこと。外付けのウイングほどの効果は無いというが、無いよりあったほうがいいのは確実。テストでビニャーレスがトップタイムを出したのが、それを証明していると思うよ。

そして実は、ドゥカティも似たようなウイングを持ち込んでたんじゃないかって話だけど、誰も確認できていないみたい。

 

それに比べ、ホンダはウイング禁止となって安心していたのか、エンジンの開発でそれどころじゃなかったのか、空力に関しては特にサプライズはないようだ。

というか、テスト最終日にマルケスが2番手タイムを出したものの、電制システムがうまく機能していないようで、ウイングどころじゃない感じ。今年のホンダも苦労しそうだ。

 

それとスズキのイアンノーネも調子がいい。乗り難いというドゥカティから、バランスは抜群のスズキに移籍して、あまりの乗りやすさ驚いてるんじゃないだろうか。スズキは昔からバランスのいいマシンづくりをしてきてるからね。乗ったことないから知らないけど。雨で速いのはバランスのいい証拠だと思うことにしているのだけれど、スズキは雨で速かったもの。

ドゥカティでは転倒ばっかりしてたイアンノーネだけど、乗りやすいスズキのマシンになって転倒が減るかもしれない。そうなると、ほかのメーカーの調子次第では、タイトル争いに加わってくる可能性もある気がしないでもない。

 

そんなこんなで、外付けウイングは禁止されたけど、新たな空力戦争が始まったようだ。

 

ヴィニャーレスの速さは本物か!?

2017年の最初のテストでビニャーレスが3日間の総合でトップタイムを記録。レースになったらちょいと変わってくるだろうけど、トップ争いをすることは間違いないと思う。

 

気になるのは、このビニャーレスの速さは本物かどうかってことじゃなかろうか。

 

ヤマハへの移籍が決まった当初、『ビニャーレスの走りには欠点があり、それによってサーキットによって結果にムラがある』なんて記事を読んだ。

具体的には、ステップワークに癖があり、左コーナーでは速いけど、右コーナーではそれほどではないってことらしい。(全然具体的ではないな)

そして、今回のテストコースになったセパンサーキットは、右コーナーのほうが多いのだよね。苦手な右コーナーが多いサーキットでトップタイムを記録したってことは、欠点だったステップワークは改善されたのだろうか。

 

と、そう考えるのは早計だ。ナウなヤングというのは、兎角勢いだけで速く走れてしまうもの。何かがきっかけでいきなり速く走れなくなったりもする。そういうライダーを今まで何人も見てきた(こう書くと何だかカッコいいけど、誰だ?と聞かれると思い浮かばない)。そうならないためには、なぜ自分が速く走れているのかを理解する必要がある。ビニャーレスは、なぜ自分が速く走れているのか分かっているのだろうか。

 

次のテストは、フィリップアイランドで行われる。フィリップアイランドは左コーナーが多いサーキットだから、間違いなくビニャーレスはトップタイム争いをするだろう。

まだ、ビニャーレスの勢いは止まりそうにない。

 

ロレンソ × ドゥカティ 大丈夫か!?

2017年になり、MotoGP開幕まで暖かい国でテストが行なわれる。今回はセパン。

昔と違って、今ではテストの日数が決められていて、新人にはツライ時代になったもんだ。と、言われてきたが、『速い奴はイキナリ速い』というGPの❝名言❞通り、才能のあるヤツはイキナリ速い。というより、それだけMotoGPのマシンが乗りやすくなったということか。

 

そんな時代だけれども、ドゥカティに移籍したロレンソが苦戦しているようだ。テスト初日は17番手で、2日目にやっと8番手タイム。最終日に9番手タイム(3日間総合10位)。ドゥカティストライダーのストーナーが初日トップタイムで、チームメイトのドビツィオーゾが最終日3番手タイム(総合4位)を出したのと比較すると、どうしたもんかってな感じ。

専門家の解説によると、ドゥカティのマシンはコーナーの侵入で奥まで突っ込み、素早くマシンの向きを変え、ドンっと加速していくのがドゥカティの速く走るコツだとか。

それに対して、ロレンソの走り方ってのが、コーナーリングスピードを生かした走り方で、ブレーキを早めにかけて、なるべくスピードを殺さないようにしてコーナーを抜けていくらしい。その走りが、今回のテストコースの中高速コーナーの多いセパンでは仇となっていて、タイムが出てないんじゃないかってことらしい。

近年、走りやすくなったというドゥカティだけども、どうやらまだまだ人を選ぶらしい。

そして、ロレンソもドゥカティの餌食となったようだ。これからどうなるか分からないけど。

そう考えると、やはりストーナーは天才だったのだな。別格だ。